中島歯科|NAKASHIMA DENTAL CLINIC

診療の案内|Information

インプラント

インプラントは全身的健康状態、インプラントを埋入する箇所に必要な骨量の存在、経済的負担能力、メインテナンスしていく為のセルフコントロール能力の諸条件が満たされる場合には、非常に優れた治療方法です。特に少数歯の欠損や下顎の臼歯の欠損に対しては、ファーストチョイスと思われます。
現在では骨の無い所に骨を造成したり、即時インプラント(すぐに咬めるようにするもの)、暫間インプラント(1次オペから2次オペまでの待つ間にもすぐに咬めるようにする仮のインプラント)なども開発されてきています。ただし、高度な技術を必要とし、適応症を厳密に選んで行わなければなりません。
当医院では1995年よりブローネマルクインプラントを導入しています。これはスウェーデンのブローネマルク教授が1965年に開発したインプラントシステムで、これまでに世界で数百万人以上が治療を受け、成功率は98〜99%にまで達しています。これだけの実績を持つインプラントは他にはありません。

  • 下顎臼歯のインプラント

  • 上顎前歯のインプラント

  • パノラマレントゲン

OAM(大口式)インプラント法

インプラントのフィクスチャー(インプラント本体)を埋入する際の埋入窩を形成する方法です。2006年、名古屋市立大学の大口弘教授により発表されました。
一般的にはドリルで骨を削って埋入窩を形成しますが、OAM(大口式)インプラント法では細いオーギュメーターから順次サイズアップして埋入窩を拡大していきます。骨をほとんど削ることなく、骨の厚みを再生する方法です。
これは、血管、神経を損傷する危険性が少なく、骨の移植などもあまり必要としない、より安心で安全な埋入方法です。欧米人と異なり、華奢な日本人の顎の骨には非常に有効な方法だと思われます。当院では、2007年よりこの方法を採用しています。

インプラントと咬合の関係は

インプラントの治療を受けて、フィクスチャー(インプラントの骨の中に埋入されている部分、インプラント本体)のオッセオインテグレーション(フィクスチャーと骨との結合)はうまくいっているが、良く咬めない、頭痛、肩こりがあるなどの不快な症状を訴えられる患者様が増えてきています。
これはインプラントが普及してきたことを示すと同時に、咬合が正しく回復されてない、あるいは、咬合を正しく回復することが、いかに難しいかということを表していると思います。
インプラントを実施する場合は基本に歯の欠損があるため、多かれ少なかれ咬合に異常があるのは当然のことです。そこで、インプラントに仮の歯をセットして、咬合を正しい状態まで誘導していきます。臨床的に不快な症状が無い、更に、ある程度時間を経過させても再発しないことを確認して、最終的な歯へ移行していきます。このようなプロセスをとることによって、個性理想咬合を再構築することができ、インプラントも長期にわたり安定したものとなります。つまり、インプラントを実施するにも咬合が非常に大事であるということです。

インプラントと部分床義歯(部分入れ歯)との関係は

部分的な歯の欠損に対しては、ファーストチョイスはインプラントであり、セカンドチョイスが部分床義歯です。
的確に施されたインプラントは咀嚼能力、耐久性、違和感、審美性など全てにおいて部分床義歯より優れているからです。
しかし、全身的な健康状態、骨量の状態、経済的負担能力、メンテナンスしていくためのセルフコントロール能力などの諸条件が満たされないときは、インプラントをあきらめて部分床義歯を選択するべきです。強引にインプラントを実行すると成功しない症例が出てきます。
良く咬める部分床義歯を作製できる能力を身につけておかなければ、無理にインプラントをするようになり、失敗してしまいます。
つまり、良く咬める部分床義歯を作製できる能力を持つことは、インプラント治療に必要な基礎でもあります。